兎話〜rabbit rider story〜7号兎編。〔新米兎ライダー モリシゲ君〕


の名前はモリシゲ君。

そしてこのださい衣装は、『走兎』と呼ばれる巨大ウサギに乗れる証です。

そう、彼はまだ免許取りたてのホヤホヤ新米 兎ライダーなのです。
もちろん 彼の夢は、立派な兎ライダーになること。

ショベルカーの運転免許よりもずっと困難と言われる兎ライダー試験に2回失敗したものの、苦労の末に このあいだの木曜日に合格通知が届きました。

ついに手に入れた、憧れの“兎ライダーライセンス”!!
念願のライセンスを取得したモリシゲ君でしたが、まだ、肝心の自分のウサギを持ってはいません。このままじゃペーパードライバーになってしまいます。

「これから森へウサギを探しに行くんだ」

そう言うモリシゲ君に、兎ライダー許可証発行所 兼、人参屋のオヤジは驚きました。近年では、兎農家や専門のブリーダーの品質の良い兎の往来により、一般のライダーが危険の伴う野性の兎を乗り兎にすることは ほぼ皆無に等しかったからです。

おっさんという者は、いつの世も 常にロマンだの冒険心だのに弱いものです。このおっさんもまさしくそのクチでした。人参屋のオヤジは この怖いもの知らずのルーキーが気に入ったみたいです。

そして、参考までに森の野生兎のこんな話をしてくれました。

悪評高い荒くれ暴れ兎、“白夜光”の噂を。


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